協会の概要

【協会の使命】

 ”全ての人が気持ちよく排泄のできる社会づくり”
1、「すべての人」とは!
【障害・疾病の有無に関わらず、性・年齢・人種にこだわらないこと】
2、「気持ち良く排泄のできる」とは!
【本人と周囲の人にとっても、衛生的・心理的・社会的に満足できる状態のこと】
3、「社会づくり」とは!
【価値・環境・制度も含み、生きる者が考え、協力し創造していく過程のこと】

活動目的

 この法人は、排泄に障害を持つ当事者、ケアを提供する専門職だけでなく、すべての人に対して、排泄障害の予防や治療および適切なケアマネジメントの推進に関する、支援、教育、情報収集管理と提供、調査研究及び開発、広報、社会への提言事業を行い、すべての人が気持ちよく排泄できる社会づくりに寄与することを目的とする。

活動の種類

 保健、医療又は福祉の増進を図る活動

 

事業の概要

【支援活動事業】
定義:排泄に関する悩み・課題を持つ人に対して、解決への方向性を導き出すための支援を行うこと。
排泄の悩みは他人には相談しにくいものです。1990年から始めた当協会の電話相談は、排泄の問題を抱える人々が気軽に相談できる窓口として重要な役割を担ってきました。ここ数年、相談内容も専門的で複雑になってきました。

【教育事業】
定義:排泄に関する知識・技術・態度を伝え、望ましい姿に変化できるようにすること。
排泄ケアの知識が必要な各種専門学校や排泄ケアに関心のある人々を対象に、排泄ケアの基本を学ぶ初級セミナー、実践力を身につける中級セミナーや電話相談セミナーを開催しています。特にコンチネンスアドバイザー(排泄ケアの専門家)の要請を目指し、上級セミナーのカリキュラムを構築しているところです。このほかに事例検討大会なども開催しています。

【情報収集管理と提供事業】
定義:上記活動を様々なシステムを活用し、会員をはじめ誰にでも分かりやすく、かつ、社会の隅々まで情報を伝達させる活動。
排泄に関する最新の国内外の情報を収集・整理しデーターベース化を目指しています。さらに排泄に課題を持つ本人や家族と、ケアに関わる専門家のネットワークの構築も目指しています。会員に対しては月刊機関紙「コンチネンスナウ」を発行し、全国各地にタイムリーな情報を提供できるようWEBサイトの内容の充実を図っています。

【調査研究及び開発事業】
定義:排泄に関して未解決な諸問題について調べ、集約、考察し公表すること。排泄ケアや排泄に関する研究から得た課題を具現化すること。
各支部では会員相互の学びを深めうために定例勉強会を開催しています。毎回様々なテーマを取り上げ、事例検討にも取り組んでいます。または排泄ケア用品の向上を目指し、製品のテストの実施やモニタリングを行っています。より良いケア用具やケア方法の開発に取り組んでいます。特にケア用品の正しい選択や使用方法が理解できるように、ハードだけでなくソフトの充実にも取り組んでいます。

【広報事業】
定義:排泄についての正しい知識の常識化をはかり、広く一般的にいきわたらせること。
「コンチネンスケア」マークの普及活動を行う。排泄障害に関する「予防・治療・ケア」などを総称して、コンチネンスケアと表現し、この言葉がすべての人々や社会に、ポジティブに理解されることによって、悩みを抱える多くの人に貢献できると考えています。

【社会への提言事業活動】
定義:排泄(排泄障害)の持つ偏見を払拭するために、社会に提言し、変革すること。
出版・講演などを通じて、排泄に関する正しい知識を普及しています。各地で開催される講演会などでは、排泄の暗く隠されがちなイメージを払拭する楽しいイベントが盛り沢山で、気軽にご参加いただいています。